小学生のとき、教科書に載っていた「お父さんとお母さんの仲がいいと子どもがたくさんできる」という一文を読んで、男子と仲良くしたら子どもができちゃうのかな?と本気で心配していた。
高校生のとき、保険体育で体の断面図を見ながら男女の体の違いを学んだけど、名称を覚えるだけでその後何かの役に立ったことはなかった。
大学生のとき、初めて膀胱炎になって、それが膀胱炎と分からず何か悪い病気なんじゃないかと怖くて怖くてしょうがなくて、初めて自分で調べた婦人科に行って心配のあまり病院で大泣きしてお医者さんを困らせた。
25才くらいのとき、不正出血と生理不順があり自分は病気だと思った。何時間も何日間もネットで調べて、結局分からず、意を決して婦人科に行ったらよくあることだと言われて拍子抜けした。
29才くらいのとき、将来のことを考え始めてようやく排卵が月に1度あってその前後5日間くらいでしか妊娠できないことが分かった。それまで生理の日以外はいつでも妊娠するものだと思っていた。
私は自分の体のことをよく理解しないまま育った気がする。親も学校もセックスについては黙秘を貫いていたし、「性教育=エロ」になんとなく結びついてしまって、気になることも聞けなかった。
性についての話題はどうしてここまでタブーなのか。
誰も避けて通れないことなのに、とんでもなく謎めいていて、不確かな情報が入り混じるネットや雑誌で自力で調べるしかない。だからいろんな間違いが起きる。
家庭では食卓を囲みながら話すくらい気軽な話題であっていいと思うし、学校では小・中・高ともっと実践的な教育をすべきだと思う。
地域の婦人科を紹介したり、生理の他に不正出血などがあることや、ピルの安全性、危険日や安全日とはなんなのか、ゴムを買う場所、使用期限、AVは現実とは違うこと、痴漢にあった時の対策などなど。もっと教えてほしい。いろいろ知ってる大人から。
性については、子どもが不思議に思って聞いてきたタイミングこそ、包み隠さず話すタイミングなんじゃないだろうか。コウノトリが・・・とかゆるふわなこと言ってる場合じゃない。私は自分の子どもが中学生になったらゴムをプレゼントするような親になりたいと思う。
そういえば、前に「もっとしっかり性教育をすべきだ」「チャレンジや東進ハイスクールで国語と英語に並んで性教育があっていいはずだ」と友だちに熱く語っていたら、「うちの学校はあったよ」とのこと。
友だちは中高一貫の女子校出身で、婦人科検診の必要性や年齢による妊娠率の低下、ピル服用による婦人病の予防について、セクハラのかわし方、さらには港区の3LDKマンションに住むなら年収何百万の殿方と結婚すればいいのかという人生設計まで学んだそうだ。
さすが女子校。学校によってはここまで進んでいるらしい。
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