『ミラベルと魔法だらけの家』(英題: Encanto)、見ましたか?
いや〜おもしろかったですね。ディズニープラスで見られるようになってからもう何回見たか分からないくらい繰り返し見ました。
歌もキャラクターも最っ高💖です。
それでやっぱり気になるのが「ミラベルのギフトは結局何だったの?」ということ。
ということでが徹底考察していきたいと思います!ネタバレありなので見終わった人だけ読んでくださいね。
「地獄耳のギフトいらなくね?」とか細かい疑問もいろいろ解決していきますよ〜。
それではどうぞ!
目次
ミラベルのギフトは結局何だったの?
さっそくですが、
ミラベルの能力は「ギフトを授ける力」です❤️
アルマおばあちゃんと同じ、人の能力を開花させる力。
つまり、
ミラベルのギフト=おばあちゃんと同じ能力=ギフトを授ける力=奇跡のロウソク
ということです😊
理由&証拠だと思えるものが4つあります。
その①:奇跡を守るため世代交代が必要だったから
おばあちゃんが奇跡を授かったのは50年前。三つ子を産んだのが25歳なので、現在75歳。もうけっこうなお年ですよね。
家族と街を守るためにいつも先頭に立ってきたおばあちゃんですが、そろそろ現役引退が近づいてきました。世代交代のタイミングです。
マドリガル家の奇跡はおばあちゃんの「ギフトを授ける」という役目を誰かが引き継がなくてはなくなってしまいます。
「誰かがやればいいじゃん」という気もしますが、実はこれはだれでもできる技ではないんです。
ギフトを授けることができるのは、全体を見渡して個々人の最適な役割を見つけることができる人でなくてはいけません。
イサベラやルイーサのようなプレイヤーではなく、リーダーとしての素質がなくてはいけなんですね。そしてミラベルにはその素質があった。
奇跡をなくさないためにロウソクはミラベルを後継者に選んだんです。
その②:ロウソクはミラベルだけを呼んでいる
終盤でミラベルがおばあちゃんと喧嘩して家が壊れ始めます。
そのときミラベルが「カシータ!上に行かせて!」と言ってロウソクを取りにいきます。カシータは手すりをハシゴに変えてミラベルがロウソクのところに行くのを助けます。
イサベラとカミロもロウソクを取りに行こうとしますが魔法が消えて届かず。そのあとすぐ他の家族はカシータが作ったタイルの波で家の外に放り出されてしまいます。
そんな中ミラベルはロウソクのある窓まで到着。あと少し手が届かないところをカシータがミラベルの足を押し上げて助けたことで無事ロウソクをゲットします。
ロウソクを持つことができるのは奇跡を授けられる人だけ。
カシータはミラベルがおばあちゃんの後継者だと知っていたんでしょう。
だから家が崩れ始めたとき他の家族を問答無用で外に出して、ミラベルだけをロウソクの元へ連れていった。ということです。
その⓷:ミラベルが手綱を握った
物語の終盤、川でおばあちゃんと和解したあと馬に乗ったブルーノが登場します。そのあと3人はこの馬に乗って家まで帰りますが、3人の相乗りで手綱を握っているのはミラベルなんです。
手綱を握るっていうのは分かりやすいリーダーの象徴なので、これはもう確実。
アルマおばあちゃんに寄り添い、話を聞き、認めて、感謝したことで、ミラベルはおばあちゃんの心を開いた。ここで初めておばあちゃんからも正式にミラベルが後継者だと認められたことになります。
その④:奇跡の象徴である「蝶」がミラベルだけのものになった
映画の中では「蝶」が奇跡の象徴として登場します。
そして蝶はミラベルとアルマおばあちゃんの洋服にも施されています。
- ミラベル→トップスにピンクの毛糸と黒い刺繍
- おばあちゃん→スカートの下の方に紫色の刺繍
これは「ギフトを授けることができる力」がミラベルとおばあちゃんに共通してあることを暗示しています。
物語の終盤で新しいお家にミラベルがドアノブを差し込むと玄関のドアに家族全員が浮かび上がりますよね。
そのシーンをよく見ると、おばあちゃんの洋服にあったはずの蝶の模様はなくなっていていて、ミラベルの洋服にだけしっかり蝶の模様があるんです。
ということで、ミラベルの力はおばあちゃんと同じギフトを授ける力=奇跡ということが分かります。
ミラベルはどうして5歳の儀式のときにギフトをもらえなかったの?
まだ謎は残ります。
ミラベルはどうして5歳の儀式のタイミングでギフトをもらえなかったのでしょうか。
現在ミラベルは15歳なので、1人だけギフトがない状態で10年も過ごしたことになります。辛すぎる。。
ミラベルの儀式の日にドアが現れていたのに消えた理由はカシータからもメッセージだったはずです。「今はあげられないけど、ギフトはあるんだよ!」ってことを伝えたくてドアを出現させた。それで消えるなんてひどすぎるけど。。笑
おそらく人の能力を開花させるギフトをもらうためには時間が必要だったからでしょう。まだ5歳のミラベルに人の適正を見抜くなんて難しすぎですもんね。
ミラベルはギフトをもらえなかったから辛い思いをたくさんして、人の心に寄り添える優しい子になった。
ルイーサが日々感じているプレッシャーについて話したときは、「無理しすぎだよ」と一言声をかけてハグしたり。
ブルーノが「自分のギフトのせいで家族を困らせてた」と言ったときは「変わり者へのいいがかりでしょ。あなたを変だとは思わない」とハッキリ言ってあげたり。
ミラベルはギフトをもらえずプレイヤーとして活躍することができなかった分、周りをよく見る子になった。
ミラベルが5歳の儀式でギフトをもらえなかった理由は、辛い思いをしたり、自分の存在価値を必死に模索したり、相手の気持ちに寄り添えるようになる経験をする必要があったからなんです。
『ミラベルと魔法だらけの家』のテーマ考察
ミラベルのテーマは「新時代のリーダー像」だと言えます💡
アルマおばあちゃんとミラベルの性格や言動を比べてみると、分かりやすく前時代のリーダーと今時のリーダーの違いが見て取れます。
アルマおばあちゃんの性格
- 前に立ってみんなを引っ張るタイプのリーダー
- 俺についてこい的な感じ
- 理想・目標に向かって突き進む
- 頑固
- 威厳がある
ミラベルの性格
- 寄り添って協力し合う
- コーチングスキルがあるリーダー
- 偉ぶらない。同じ目線に立つ
- 先頭に立つのではなく周りと協力する
- 自分の意見を押し付けない
- 柔軟
- 愛嬌がある
比べてみたら上司になってほしいのは明らかにミラベルの方ですよね。
威圧的で口出ししづらいリーダーはもう古い。寄り添って意見を聞いてくれるリーダーが理想です☺️
ちなみに最後の曲『奇跡はここに』でも世代交代を暗示する歌詞があります。
ミラベルがアントニオの手を取って「誰もがそう〜、大切な星〜」と歌うところなんですが、英語の歌詞は
And the constellations shift.
「星座は移ろい変わる」という意味です。
ここからも『ミラベルと魔法だらけの家』は世代交代と新時代のリーダー像をテーマにしていると分かります。
ギフトは本人の性格・特徴によって決まる
ミラベルを初めて見終わったあと、「地獄耳のドロレス役立たずじゃね?てか邪魔じゃね?」って思いました笑
だって目がピクピクする音まで聞こえるんでしょ?怖いよ笑
なんでドロレスのギフトは聴力の魔法(地獄耳)なんでしょうか?
理由は、ギフトは本人の特徴・好きなものによって決まるからです。
てことでみんなのギフトを見てみましょ〜。
イサベラ
- ギフト:花の魔法
- 特徴:美人。蝶よ花よと育てられる。お姫様気質。
『The Family Madrigal』の3:17あたりで「♪she’s a perfect golden child♪」という歌詞があります。日本語訳は「みんな彼女が大好き」。ゴールデンチャイルドを直訳すると「親のお気に入り」みたいな感じです。
てことでイサベラは相当可愛がられて幼少期を過ごしたと予想できます。
本人がお花好きだったということもあると思いますが、美人でちやほや育てられたことでギフトも華やかなものになったのでしょう。
ルイーサ
- ギフト:力の魔法
- 特徴:運動神経抜群。力持ち。まじめ。よく働く。エリート。
本当は泣き虫のルイーサ。やればできちゃう子だから相当ムリしてたでしょうね😢
ドロレス
- ギフト:聴力の魔法
- 特徴:おしゃべり。ウワサ好き。ゴシップ好き
ドロレスはウワサ好きだからなんでも聞こえる地獄耳を手に入れたようです。
カミロ
- ギフト:変身の魔法
- 特徴:モノマネ好き。お調子者。ムードメーカー。
カミロが羽織ってるガウンには変身の象徴カメレオンがいます。
フリエッタ(ママ)
- ギフト:癒しの魔法
- 特徴:お料理好き。優しい。癒し系。
きっと小さいときからお料理が好きだったんですね。ママがいつも作ってくれるアレパはコーンフラワーがあれば簡単に作れます🌽