大学生のときアルバイトしていたレストラン「シャポールージュ」は、私にとって特別なお店です。
今はもう閉店してしまったシャポーは、吉祥寺で50年近く営業していた老舗の洋食屋さんで、ビーフシチューやロールキャベツ、オムライスなど何を食べてもおいしいと有名なお店でした。
ワンフロアに7テーブルしかない小さな3階建ての店内には、オーナーが集めた油絵が至る所に飾られていて、「画廊のようなレストラン」とも呼ばれていました。
私は15歳のとき高校に合格したお祝いで初めて家族に連れていってもらい、憧れの高校に合格した幸せな気持ちと相まってこのレストランの味が大好きになり、18歳になってすぐにアルバイトに応募して、社会人になるまでの4年間働いていました。
いつもコーヒーに砂糖を4本入れる常連さん、シェフが腕をふるって作る豪華なまかない、雨が降ってガラガラの店内、商店街が見渡せる屋上、そして、おいしいおいしいオレンジババロア。
シャポーが閉店してしまってとても寂しいです。
あのオレンジババロアがまた食べたい。
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