セクハラって簡単に言うけど、実はすっごく傷ついてるよ。セクハラを受けて初めて真剣に防止策を考えてみた

今年身をもって学んだことがあります。

それはセクハラについて。

もうセクハラっていう言葉に慣れすぎてなんでもないことに感じてたけど、それが自分に向けられるとこんなにも不快なものなんだと気づきました。

セクハラから自分を守るためにはどうしたらいいのか?

セクハラにあってしまった人にはどう対応してあげるべきなのか?

そもそもセクハラを防止するためにはどうすればいいんだろう?

ちょっと考えてみました。

 

夏に参加したツアー

9月に地方自治体が主催する女性限定の2泊3日のツアーに参加しました。

過疎化が深刻な問題になっている町が移住者を増やす取り組みの一つとして企画しているツアーです。

ツアー内容は農業体験や町のお祭り参加、移住した方との座談会など。

田舎暮らしに憧れている人の移住のきっかけになることが第一目標、ツアー参加者に町の良さをSNSで発信してもらうことが第二目標とされていました。

ブログやSNSでの発信で何か役に立てるかもしれないという気持ちと、農業体験をしたいという気持ち、女性限定ということで新しい友だちができるかも?という期待がありツアーに参加することにしました。

1日目は農業体験やお祭りなど地域の風習を感じることができ、ツアー参加者とも仲良くなれて楽しく過ごせました。

問題はこのあと。

2日目に町の運動会に参加したときです。

 

セクハラだと感じた

主催者の方に「運動会は競技に参加してもいいし、応援しているだけでもいいですよ」と言われていました。

ツアー参加者は補欠として色んな競技に参加することになっているようでした。

最初の競技で参加者を確認しているとき私の名前が呼ばれ、「次の競技に出てください」と言われました。

でも嫌な予感。

競技は二人三脚で、折り返し地点にビールジョッキとジョッキに入った二本のストローが見えました。

知らない人と同じジョッキからストローで飲むってこと?

え?

無理!!

この時の状況をツアーから帰ってきてすぐ書いたメモがあるので(抗議メールを送ろうと思って書いた)それをそのまま載せます。

その方がその時の私の気持ちがダイレクトに反映さえている気がする。。

二人三脚の競技について、青組の席に座っていたときはビールジョッキにストローが2本入っているのが見えたので、知らない人と同じコップから飲むことに抵抗があり、名前を呼ばれたとき「私はいいです」と断りました。

運動会は応援しているだけでもいいし、参加したい競技があれば参加すればいいと事前に聞いていたので、遠慮ではなく嫌だとはっきり意思表示したつもりです。

出たくないと拒否したにも関わらず、○○さん(ツアー主催者)に「○さん(私)出て」と言われたことで焦りを感じました。

何度かやりとりがありましたが、競技がまもなく始まるというタイミングと、ここで参加しなければ委員会の方をがっかりさせてしまうかもしれない、周りの楽しげな雰囲気を壊したくない、その場をしらけさせたくないという気持ちがあり拒否し続けることができませんでした。

二人三脚は一番最初の競技で場の雰囲気がまだ掴めておらず、二人三脚の相手が男性であることはスタートラインについてから分かりました。

中学生の時の運動会では男女別だったので、無意識にペアの方は女性だと思っていました。

ビールジョッキからストローで飲もうとするとお互いの頬がくっつくほど顔を近づけなければならない状態でした。ビールが半分以下になるとジョッキの下までストローを入れなければならないため、さらに口元を近づけなくてはなりません。

競技は地元の方は熱心に参加していたため、飲まないと遅れてしまう、負けてしまうという意識があり最初の一口二口でしたが飲みました。

それだけでも飲んだことを後悔しました。

結婚してからは普段から自分の体を大事にしようと意識するようになったため、競技の後は不安になりました。

腰に手を回されるのも不快でした。

飴も男性が吹いた息で粉が飛び、服や靴にかかりました。
(二人三脚の後半で、小麦粉?の中に顔を入れて飴を見つけるというコーナーがあった)

ビールを飲んだ後はペアの方が負けないように巻き返そうとして引っ張られるばかりで、ゴールで前のめりに転びました。

青チームの席に戻り膝から血が出てアザができたのを見たらさらに悲しくなりました。

二人三脚に出ていたほかの方がどういうペアだったのか分かりませんが、私の前の方はご夫婦でした。

運動会の後は落ち込んでしまい、一刻も早く帰りたかったのが正直な気持ちです。

大げさだと思われるでしょうか。

ムカデ競技や荷物運びの競技は男女別になっていたようでしたが、なぜ二人三脚だけ混合なのでしょうか?

なぜあの競技にツアー参加者が出なくてはいけなかったのでしょうか?

最終日にサプライズのお礼のムービーで、私が二人三脚をした男性のコメントがありました。「ペアの方がストローを浮かせていて飲むのが遅くなった」というようなコメントをおっしゃっていました。

私が嫌がっていたことに全く気付いていなかったこと、女性が嫌がるかもしれないことを考えもしていないこと、また実行委員の方が気づいてくれなかったこと(ムービーに使ったということは男性と同じ意見だったからか、私がその方と競技に出たことを把握していなかったのか、どちらにしても)ショックを受けました。

最後の振り返りの会ではいいところ、印象に残ったことを発表しましたが、ツアーの改善点や気になったところも合わせてアンケート用紙などで集計していただきたかったです。

田舎暮らしに憧れがあっても移住を決められず躊躇しているのは何故なのか、実行に移せない原因はどこにあるのか。

そういったところにも目を向けていただきたかったです。

この競技は私でなくても、ツアーに参加したほかの誰かがやることになっていたとしても嫌な思いをしたのではないかと思います。

運動会にツアー参加者が参加するのであれば、綱引きや玉入れなどの競技のみにしていただきたいです。もしくは競技内容を事前に告知していただければと思います。

私からは最終日に○○さん(ツアー主催者の一人。女性)に二人三脚でビールを飲むのが嫌だったことを伝えさせていただきました。

競技が嫌でした、とお伝えさせていただきましたが、自分の感情を率直にお伝えできませんでした。

競技内容を詳しく確認するべきだった、本当に申し訳ありませんでしたとおっしゃって下さったので救われましたが、本当は「嫌で、嫌で、嫌でしょうがなかった」と強くお伝えしたかったです。

しかしこれも八つ当たりになってしまう気がして強くは言えず・・・。

家に帰り主人にツアーのことを話すと、私が深刻そうだったのか電話をすると言い、○○さま(ツアーの責任者)とお話ししたのち来ていただくことになったとのこと。

○○さまをはじめ委員会の方には大変お世話になったので、そこまでしなくてもと思ったのですが、主人を引き留める気にもなれませんでした。

主人が私自身よりも私の気持ちをくみ取ってくれたおかげで、気持ちは落ち着いていきました。

運動会の競技のことで落ち込んでしまいましたが、○○町の食材の美味しさ、自然の美しさ、委員会や住民の皆さまの温かさはしっかりと感じることができました。

ツアー中に直接私から○○さまにお話しすることもできたのですが、大変お世話になったため言いづらく、このような形でお伝えすることになり申し訳ございません。

今回のようなことがあったときは、しっかりと相手に伝わるように自分の意志表示をその場でしなければならないのだと実感し、曖昧な態度を取ってしまったことを反省致しました。

私があの場ではっきりとお断りしなかったために、返ってご迷惑をお掛けする結果になってしまい大変申し訳ございません。

事を荒立ててしまったことで委員会の皆さまが嫌な気持ちになっていないか心配な気持ちもありますが、今回は我慢せず自分の気持ちを率直にお伝えさせていただいた次第です。

めっちゃ長いですね笑

数ヶ月ぶりに読み返すとあの時本っっ当に嫌だったなという気持ちが蘇ってきます。

まあ一言でまとめると知らないおじさんと同じジョッキにストロー入れてほっぺたくっつけて飲むのが嫌だったって話です。

断ったつもりでも私の言い方は弱かったのでしょう。

私も悪い。

でも今回の件で感動したこともあったのです。

 

主人の神対応

ツアーから帰ってきた後主人に二人三脚のことを話すと思いのほか重く受け止めてくれ、ツアー主催者に抗議の電話をしてくると言い家の外に出て行きました。

二人三脚のことは本当に嫌でしたが、それ以外は楽しく主催者の方はとても優しく親切な方だったので迷惑がかかってしまうかも?と少し心配でした。

30分ほどして戻ってきた主人に聞くと、主催者の方が謝罪に来ることになったとのこと。

主人が電話口で相当怒ったのか、「すごく反省していたよ」とのこと。

その数日後、役所の方が家まで謝罪しにきてくれました。

今回の件を役所の全員に共有します、再発防止に努めます、本当に申し訳ありませんでした。と言っていただけました。

私は主人が私のことを心配して一緒に怒ってくれればそれで十分満足で、わざわざ謝罪に来てもらおうなんて思いつきもしませんでした。

上のメール文でもちょっと書いてますが、「ツアーが楽しくても、主催者の方がいい人でも、それとこれとは話が別」とキッパリ言ってくれた主人を止める気にはなれませんでした。

ここで「はっきり断らないからだよ」なんて私に注意することは一切せず、自分たちより一回り以上年上の人に抗議電話をして、本気で怒ってくれたことに感動しました。

こんな些細なことで、やりすぎ?

いや、私にとっては最高の対応でした。

大切にされてる、守られてるって心底実感しました。

役所の方にとっては面倒なことだったかもしれませんね。

クレーマーだと思ったかも。

でも、向こうにどう思われるかなんて関係ないや。

大切な人が傷ついたときどういう対応をするべきなのか。

私も主人や大切な友だちに何かあった時は本気で怒りたい。守ってあげたい。

我慢するとか泣き寝入りするとかそんな選択肢はなしにしよう。

いやあ、それにしても私が話してすぐに主催者に電話をして謝罪を要求するあたり・・・かっこよかった。

良いことと悪いことの判断基準が自分の中でハッキリしていて、八方美人なんて要素は1ミリもなくて、私の気持ちを何よりも一番に考えてくれてた・・・。

ありがとう。

 

ツアー参加者の方のフォロー

ツアーで仲良くなった方の中でAさんという方が二人三脚の様子を近くで見てくれていました。

私が嫌だったことを話すと、「あそこで参加させるのは変だった。嫌だと思って当然だ。なぜツアー参加者があんな競技に参加しなければいけないんだ」と真剣に考えてくれました。

Aさんもセクハラにあった経験があるとのことで、私の気持ちを汲み取ってくれ、「我慢することと大人になることは違うから」と言ってくれました。

そう言ってくれたおかげで安心できたし心が楽になりました。

今回は「同じビールジョッキからストローで飲む」ってたったそれだけのことなのですが、実際やるとなるとかなーり気持ち悪いもんです。。

ツアーから1ヶ月後に参加者と主催者が集まる振り返りの会というものが開かれて、私は行かなかったのですがAさんがその様子を教えてくれました。

「二人三脚でのこと、どうなったの」と主催者に直接聞いたところ、解決策がないどころか、今回のことは意図的にやったことらしいとのこと。

謝りに来てくれた方はあんなに真摯に謝罪してくれたのに、解決策がないなんて、何にも反省していないのですね。

さらに主催者が「ちょっとトラブルがあって」とツアー参加者に二人三脚でのことを話したところ、周りは「そんなことよくあるし、それくらいで怒らなくても」というリアクションだったとのこと。

私がその場にいたらまた変わっていたかもしれないけどちょっとびっくり。

でも私もこの一件がある前だったらそういう反応だったかもな。

ここからがすごく感激したのですが、Aさんはその周りの反応を見て「火の玉のように怒り狂って長時間説教」してくれたらしいのです。

メッセの文章からその様子がありありと伝わって来ました笑

「自分の嫁や娘がやられたらどう思う?」「これがまかり通るなら、移住も嫁入りも恐ろしくてできない」と重大な問題として受け止めて周りに反撃してくれました。

本っっ当にありがとうございます!

ツアー参加者の皆さんにも共有できてよかった!

だってさ、知らないおじさんと恋人みたいに2人でほっぺたくっつけてストローで飲む競技を10代の女の子がやろうとしてたら誰でも変だと気づくはず。

20代なら傷つかないとでも思った?30代ならもっと平気??

ほんと、ありえないですね。

イベントを企画したのであれば、参加者から出たクレームにも耳を傾けてみてくれませんか。

参加者の苦情を自分たちの感覚で「そんなことくらいで」と判断してしまっていることが残念です。

改善策も今からでもいいから真剣に考えて欲しい。

これからもツアーは続きますもんね。

Aさん、本気で怒ってくれてありがとう。

私が直接この気持ちを伝えられなかったぶん、Aさんがしっかり伝えてくれました。

 

セクハラから自分を守るには

どうやってかわすかは一度嫌な思いをしないとできないと思います。

私も今回ハッッキリNO!!!!!と言えば良かったけど流されてしまった。でも次からは流された後の嫌な気持ちを知ってるから周りを白けさせてでもNOと言えますわ。

自分ではなかなかかわすことができないセクハラ。

だからこそ!!

周りの人が守るのがいいと思います!!

セクハラ防止にはそれが効く!!!

嫌そうにしていたら「やめなよ」って間に入る。

「どうしたの?」「大丈夫?」って話しかけてみる。

それが防止策になると思う!!

もし私が今回と同じ状況で二人三脚に呼ばれて嫌がっている人を見たとしたら、「え、大丈夫?同じジョッキから飲む見たいだけど。(主催者に向かって)相手は男性なんですか?○○さん嫌みたいだから他あたってもらえますか」

って言う!!!

私がいる場所でセクハラはさせない!!!

 

見ないふり、ありがとう

カナダが行なっているセクハラ・性暴力に関する啓発キャンペーンの動画を見ました。

セクハラが行われている現場を目撃した「私」は、加害者から「見ないふりをしてくれてありがとう」と言われます。

傍観者のままでいいの?とストレートに投げかけてくる動画でした。

自分のことだけじゃなく周りの人を守るためにも、普段から「セクハラはさせない」と意識しておくべきだと感じました。

 

今回はすごく長くなってしまった!

最後までお付き合いただきありがとうございました。

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