食べる人と作る人

タコライスは私の得意料理だ。

ごはんの上に千切りのレタスを盛り付け、ケチャップとウスターソースとカレー粉で炒めたタコミートを重ねる。そしてその上にトマト・アボガド・チーズを飾りつけたら完成。

初めて作ったときは「なんだこの美味しさは!?」と我ながら目がハートになるぐらい美味しくって感動した。

簡単なのに見た目が赤・緑・黄色と華やかで作っていて満足感もある。

それから私はタコライスが大好物になり、この間吉祥寺のタコライス専門店に行ってみた。

お店のタコライスはレタスの千切りが芸術的に細くて美味しい。
美味しかったけど、やっぱり自分で作ったほうが美味しい。
そう思うくらい自分で作ったタコライスに自信があった。

それなのに・・・それなのに!
3日前に作ったタコライスは失敗だった。

材料は同じなのになんでだろう?
しばらくもんもんとして理由が判明。

私はその日レシピをなんとなく自分でアレンジしてしまっていたのだ。

玉ねぎ半分のところを1個に。
レタス2枚のところを丸ごと1個に。
いつもはカットするだけのトマトを少し煮込んで冷ましていた。

その他もろもろ。

レシピをオリジナルでアレンジした途端こんな味になってしまうなんて・・・。

凹んだ。

タコライスに限らず夜ご飯を失敗するとその日一日が不完全燃焼で終わる。

でも旦那は「おいしいおいしい」と言っていつも通りペロッと完食してくれた。

今日失敗しちゃったんだ、と言うと「そんなことないよ、おいしいよ」と言ってくれる。

いつもとは明らかに違う味なので最初は気をつかってくれているのかと思ったけど、どうやら本当にそう思ってくれているらしい。

そう思えたのは私自身「作ってもらう料理は美味しく感じる」という経験があったから。

旦那がときどき作ってくれるカレーは自分で作るより美味しく感じる。

同じルーと同じ具材なら誰が作っても同じ味になりそうなものだけど、何か違う。

準備してくれた感謝の気持ちなのか、
家に帰るとごはんができている幸せなのか、
作ってもらっただけでそれはもう美味しいごはんになる。

そうだとすると、作った人が思うよりも食べる人は美味しくごはんを食べているのかもしれない。

・・・と思ったけど、現実はそんな甘くないかも?

美味しくなくても美味しく感じる魔法はいつか切れてしまう気がする笑

本当に美味しい料理はやっぱり美味しいし、失敗した料理はそれなりの味になる。

だから今のうちに料理の腕を上げておこう・・・。
目指せ料理上手。

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