ついにやってきました家屋調査!
家屋(かおく)調査とは、市役所の調査員が家に立ち入り家の価値を評価することです。
家を購入した人には必ずこの家屋調査の案内がきます。
固定資産税を決めるために必要なことですが、プライベートな空間をくまなくチェックされるのは気持ちのいいものではありません。。
さらにネットで調べていると、固定資産税の計算ミスや過払いは後を絶たないというショッキングな記事を見かけました。
こんな問題を知ってしまった日には心配せずにはいられません。。
家屋調査がこれからという方で、同じように不安に感じている方もいるのではないかと思います。
ということで今回はわたしが家屋調査の前に知りたかった4つのことをまとめました。
- 固定資産税の計算方法
- 家屋調査の前に準備するもの
- 当日の流れ
- 過払いを防ぐための方法
家屋調査がどんな風に進むのか調べている方はぜひお付き合いください。
目次
固定資産税の計算方法
まず固定資産税とは、資産を持ってる人にかけられる税金のことです。資産とは家や土地のことを指します。
この固定資産税の計算方法はこの通り。
固定資産税評価額×標準税率(1.4%)
計算式はシンプルですが専門用語が分かりづらいですね(>_<)
固定資産評価額とは
国が決めた「固定資産評価基準」に基づいて算定される数字です。
「固定資産評価基準」には屋根、床、設備などたくさんの項目があり、それぞれに点数がつけられています。
例えば断熱材は上・中・並と3段階になっていて、上なら○点、中なら◇点、並なら×点という風に決まっています。
家屋調査では調査員が家を隅々までチェックし、固定資産評価額の数字を計算します。
標準税率(1.4%)とは
標準税率は国が1.4%と決めています。
消費税が0.8%で統一されているのと同じように地域によって差が出るものではありません。
家屋調査の前に準備するもの
市役所からきた案内には、平面図(間取り図)と立面図を用意してくださいと書いてありました。
壁や屋根の材質について書かれている資料も念のため準備しましたが、当日見ることはありませんでした。
当日の流れ
家屋調査の手紙に記載されていた日程は平日だったため、主人が市役所に電話して土曜日に変更してもらいました。
平日の15時って・・・むりでしょ。。
市役所が昔と変わらず土日休みを貫いていることが本当に謎。平日1日休館でいいから土日どちらか開いていてほしいです。
それはさておき当日の家屋調査はこんな流れで進みました。
- 11:00 調査員の方2名が来る
- 11:10 渡した平面図を見ながら書き写す
- 11:15 各部屋を全部見る
- 11:30 固定資産税について説明
- 12:00 終了
トータル1時間で終了しました。
ついてすぐ調査員の方は我が家のテーブルで平面図の書き写しを始めたのですが・・・その様子がなんだかシュールで。。笑
図面なら事前にメールで送るとかできるのに、わざわざ訪問してから手書きで写すなんて・・・アナログだなあ。
各部屋を見て回る前に、調査員の方が「見られたくないところがある場合は遠慮なくおっしゃって下さい」と言ってくれました。
なんでもかんでもチェックする訳ではないんですね。。引き出しやクローゼットを開けられることはありませんでした。(そこまでは見ないか笑)
調査員の方はキッチン、洗面台、お風呂とそれぞれメジャーで長さを測っていました。なぜなのか聞いてみると、「大きさで数字を出していく箇所が多いから」とのこと。
例えばお風呂なら2016、一坪タイプの1616、1814、1612・・・とサイズをチェックしているようです。
評価額についての説明がない?!
家の中を見たあとは固定資産税について簡単に説明がありました。パンフレットを渡され、「評価額は改めてご連絡します。本日はこれで以上です」とのこと。
って締めの流れになっているけどちょっっと待ったー!!
そんなさらっとした説明じゃ満足できません!
聞きたいことがたくさんありますっ!
家屋調査の分かりにくい計算方法
モヤモヤしたままでは嫌なので、気になることは調査員の方にとことんお聞きしました。
質問1
「いろいろ見て回ったけど、それがどのように固定資産評価額に影響するの?」
調査員の方
「固定資産評価額は、固定資産評価基準と評価ハンドブックに基づき計算されます」
「どちらも国が定めたもので、住む場所によって異なるものではありません」
「キッチンの大きさや床材など、確認させていただいたものにはすべて点数がふられています」
「例えば床材ではフローリングなのかクッションフロアなのかで点数が異なります」
「一つずつ固定資産評価基準に沿って加点していき、固定資産評価額を求めます」
調査員の方は固定資産評価基準と評価ハンドブックの二冊を見せてくれました。
ふむふむ。
これに沿って計算しているのね。
全国統一の数字ということで少し安心しました。
あとで調べたところ「固定資産評価基準」は
総務省のHPでも確認することができました。
「評価ハンドブック」はネット上では見つけられなかったのですが購入することができます。
質問2
「さっき描いていた図面とチェックシートを確認させてもらえますか?」
図面の書き写しをしたときに万が一ミスがあったら元々の数字が変わってしまいます。
最後に調査員の方が見せてくれることもなかったので、ことらからお願いしました。
調査員の方
「はい、どうぞ」
あれ。以外とあっさり。
調査員の方が記入していた紙には
- 木造家屋仕上表
- 家屋見取図
とそれぞれタイトルが示されていました。
木造家屋仕上表には、
- 屋根
- 床材
- 柱・壁体
- 建具
- 床組
- 仮設工事の難度
- 壁紙
- ドアホン
- 洗面化粧台
- UB
- システムキッチン
- 給湯器
- 換気扇
- 階段
- 窓ガラス
・・・と細かいチェック項目があり、当てはまるところに○がされていました。
ざーっと確認したところ間違っているところはなさそう。
ダブルチェックにもなるし
最初から見せてくれたらいいのにな。
質問3
「このチェックシート、写真に撮ってもいいですか?」
調査員の方
「すいません、それはできません」
「公文書なのでお渡しすることができないんです」
「これは暫定の数字なので、もしかしたら間違いがあるかもしれないので」
えっ間違いがあったらだめじゃない?\(^o^)/
主人
「控えがないと間違っていたかどうかも分かりません」
主人
「何かを購入したり契約したときに控えがあるのは当然です」
調査員の方
「ですが公文書なので・・・」
結局写真を撮らせてもらうことはできませんでした。なんだかモヤモヤ。
質問4
「固定資産評価額がどのような計算式で算出されたか、確認する方法を教えてください」
チェックシートが合っていても、それがそんな計算をされたのかが分からないとミスを見つけることはできません。
ここまで確認できたら安心だなと思ったのですが・・・。
調査員の方
「それは今確認いただくことはできないんです」
「来年の4月1日以降であれば、市役所の資産税課でご確認いただけます」
えーっ!
ほぼ1年先まで待つの?(+_+)(+_+)
市役所に行かないと(しかも平日に)確認することができないなんて・・・。一刻も早く市役所のデジタル化が進むといいな。
この件はちゃんと確認したいので、来年の4月以降確認に行きたいと思います。そしてまたここで報告します!
計算方法が不透明なのはわざと?
チェックポイントと計算方法は非公開。さらに控えはナシときた。
ミスがあってもバレないようにわざと分かりにくくしているのでは?と思ってしまいます。
こんなやり方では不信感を持たれても当然ではないでしょうか。家屋調査のやり方も疑問が残ります。
住み始めて2か月の生活感が出てきた家に、知らない人がお風呂やトイレ、さらには寝室まで立ち入るのは決して気分がいものではありません。
家具は関係ないなら入居前に済ませることもできるのではないでしょうか?
自分で確認することが大切
固定資産税の金額が妥当かどうかは、自分でしっかり確認するしかなさそうです。対策としては2つ。
- 家屋調査の時に調査員の方が記入したチェックシートをその場で確認する
- 調査の翌年、市役所の資産税課で固定資産税の計算式を確認する
資産税課に確認しに行くのは少々面倒ですが、ここまで確認すれば安心です。
これから固定資産税の算出方法が明白に、もっと分かりやすいものに変わっていけばいいなと思います!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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