家作りが始まってから間取りについての本、建築の本など家作りに関する本を図書館で片っ端から借りて読んでいました。
その中でも特に印象深く、参考になった本が『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』です。
なぜ印象深かったかというと、作者の方の建築家としてのこだわりを細部にまで感じたから。
今まで読んでいた本に出てくるお家は、建築家ではなく住む人のこだわりを紹介しているものだったので、インテリアや小物でお家をおしゃれにしているものが多かったように感じます。
この本は家の質や建築家としての目線でそれぞれのお家の魅力が紹介されていて、とても勉強になりました。
ここでは私がこれは取り入れたい!と思ったポイントと、心に刺さった名言をご紹介します。
目次
天井には照明をできるだけ付けない
名言
「明るい大きな照明を空間の真ん中につけることで部屋全体が1つの単調な居場所になって、部屋の中のさまざまな居場所が死んでしまうと思うのです」
(参考:『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』p62)
これは今まで私の中にない考え方でした。照明は天井にくっつけるのがデフォルトだと思っていたんです。
でも確かに今も夜遅くなるとリビングの照明がすごく眩しく感じて、スタンドライトだけの寝室は落ち着く空間だと感じていました。
リビングは家族全員が集まるところだから、無意識に明るい方がいいのかなと思っていたんですが、あえて暗い部分を部屋に残すことで落ち着く空間になるんですね。
ペンダントライトやスタンドライトなどであかりの重心を低くして、部屋に明暗を作ることが心地いい空間作りのポイントだったなんて!
新しいお家では照明にもこだわろうと決めました^^
窓の数を減らすと落ち着いた空間になる
名言
「窓をたくさん付けすぎると室内が明るすぎて、陰影のない、味気ない空間になってしまいます。開口部を絞ることが光をデザインすることに繋がります」
(参考:『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』p72)
この考え方にも驚きました。家にはできるだけ大きな窓をつけて、できるだけ光を取り入れた方がいいと思っていたからです。
でもこの言葉で気づきました。
家作りが始まってから、勉強がてら住宅地をゆっくり歩きながら素敵なおうちを探すことが多くなっていたのですが、道路側に面している大きな窓は昼間でもシャッターが締め切ったままのお家が多かったんです。
住宅地の道路側に大きな窓を作っても、人目が気になるのは確実でしょう。
それなら人の視線よりも高い位置を窓にしたり(1階の天井近くなど)逆に腰より下を窓にして植栽などを植えれば人目は気にならず光も取り込めるはずです。
なぜか今まで大きな窓=一戸建てなら実現させるべきこと、と考えていました。
でも都心で隣家が近い住宅地なら、光を取り入れることばかり考えていては落ち着いた空間にならないんです。
照明と同じように、昼間でも家の中には暗いところがあってもいい。むしろその方が安心できて味わい深い光を楽しむことができるんだと気づきました。
あえて壁を残す。
私にとって新しい発想です。
玄関はあえてコンパクトでいい
名言
「玄関を広くするのは世間に対する見栄がこびりついているか、玄関が外物置き代わりの役割を持つ生活をされている方だと思います。僕はその見栄がいやだと思っていて(笑)、その無駄な広さはリビングなどに回すべきだと考えます」
(参考:『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』p66)
玄関はそのお家の顔とよく言われます。
今時点の間取り案では玄関1.5畳、ホール1.5畳で少し広いかな?と感じましたが(何しろ今まで0.5畳くらいの玄関で十分だったし)、玄関は広々としてゆとりがある方がいいと思いそのままにしていました。
けどこの本を読んで、その広さ、リビングに使いたい!と思えたんです。
だって1日の中で玄関を使うのは多くて10分くらいでも、リビングは何時間もまとまった時間を過ごす空間ですもんね。
玄関はコンパクトなもので十分。
そんな考え方になれました。
取り入れたいアイデアがたくさん!
本では今回ご紹介させていただいたようなアイデアが70も紹介されています!
写真も素敵で見ているだけでも楽しいです。
本文は作者の伊礼さんの話し言葉のような文章なので読みやすいですし、プレゼンを聞いているような気分になります^^
建築家ってとても楽しそうな職業だなと思いました。
このブログが大きくなったら、いつか伊礼さんにアポを取って取材しに行きたいな!
よーし、頑張るぞ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
お家作りは続きます!
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